pale blue girlfriend

Kenji Kobayashi Official Photo Diary
大切な人との日々を写真に残したい。孤独と喪失の狭間で僕が見つけた、一筋の淡いヒカリ。
写真をクリックすると拡大して表示します。(PCでの閲覧推奨)
無断転載・二次利用等は固くお断りします。
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写真展「PORTRAITism KOBE」在廊予定について

 神戸・三宮で開催中の写真展「PORTRAITism KOBE」にご来場いただきました皆様、誠にありがとうございます。皆様にお逢いしてお話をしたいのですが、東京在住のため、なかなか在廊することができず非常に残念です。
 僕の在廊予定は以下のとおり決まりましたので、お知らせします。

 5月9日(土)14時〜18時
 5月10日(日)14時〜18時

 上記のとおり予定をしておりますが、時間帯は多少ずれる可能性もございますので、ご了承ください。
 なお僕の在廊中に限り、生プリントのポートフォリオと、ZINE「I need someone(season1,2)」の見本を会場に置きますので、展示作品と合わせて、どうぞご覧ください。

 皆様にお逢いできますことを楽しみにしております。
 どうぞよろしくお願いいたします。


 写真は、現在展示している作品の別カット。
 全力で僕と向き合ってくれたまゆこちゃんに感謝。


開催概要はこちら。
http://kenjiphoto.jugem.jp/?eid=569



JUGEMテーマ:写真展
心の中の特別な場所

「僕は長いあいだ、彼女に対して僕の心の中の特別な部分をあけていたように思う。まるでレストランのいちばん奥の静かな席に、そっと予約済の札を立てておくように、僕はその部分だけを彼女のために残しておいたのだ。」
(村上春樹『国境の南、太陽の西』より)

 そんなことを思い浮かべながらの撮影だった。
 まゆこちゃんありがとう。


この日の撮影から、神戸の写真展で1枚、展示に使わせてもらっています。
GWは是非、神戸にお立ち寄りくださいませ。5月10日まで!



Date:2015/04/12
Model:Mayuko

JUGEMテーマ:写真
first time
 この日、まゆこちゃんとは初対面で、僕らは夕方に渋谷駅で待ち合わせて、近くのカフェで撮影の打ち合わせをする予定だった。けれど僕は居ても立ってもいられずに、渋谷駅を降りると真っ直ぐに代々木公園へ向かって歩いた。

 オレンジ色の綺麗な夕日が公園の桜をキラキラと照らしていた。僕はまゆこちゃんに電話をかけて彼女を代々木公園に呼び出した。そして夕日が今まさにビルの谷間に沈もうとしたその時、彼女はやって来た。

「こんにちは、はじめまして」
「こんにちは、よろしくお願いします」
「えーと、じゃ撮ろうか、ここ座って」
「え!? ええっ!?? 恥ずかしい!!!」

 そんなやり取りの後のファーストショットが上の写真である。表情に緊張が滲み出ていると思う。でも僕はそれが良いと思っている。この日この時の僕らの気持ちが、そのままそこに詰め込まれて形になっているから。



 以前、とある知り合いのカメラマンが、「いつか突然撮れなくなる日が来るかもしれない、という恐怖をいつも抱えてる」という話をしていた。僕も何となくその気持ちもわかるような、でも何だかピンとこないような、そんな感覚だった。

 けれど実際に、その状況が自分にふりかかってくる。
 大切な人を撮れなくなるということ、撮りたかったことを形にする術を失うということ、それは、恐怖・後悔・喪失というような感覚を遥かに超えていた。
 絶望と呼ぶべきものだった。

 今僕は、撮りたい、残したい、という強烈な衝動に突き動かされている。
 失ったあとに芽生えた気持ちが「写真やめたい」ではなく、「それでも写真を撮りたい」だったことに少しだけ安堵している。

 今日撮れる写真は絶対に今日の今この瞬間にしか撮れない写真で、明日にはもう同じものを撮ることはできないのだ。だから僕は、迷わず、躊躇わず、目の前の君を撮る。素直に、ありのままに。



Date:2015/03/30
Model:Mayuko

JUGEMテーマ:ポートレート