pale blue girlfriend

Kenji Kobayashi Official Photo Diary
大切な人との日々を写真に残したい。孤独と喪失の狭間で僕が見つけた、一筋の淡いヒカリ。
写真をクリックすると拡大して表示します。(PCでの閲覧推奨)
無断転載・二次利用等は固くお断りします。
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the roaring
 Now, I try to forget everything all... 
Date:2014/05/26
Nikon F100/Ai50mmF1.8s/PRO400H
Model:Rulu
JUGEMテーマ:フィルムカメラ
Ruluが東京に来た日のこと・第2部(3)【最終回】
 二次会まで残ったメンバーは、東京在住者よりも、関西をはじめとする全国からやって来た方々が多かったような気がする。展示期間中、毎晩のように熱い写真談義を繰り返していたけれど、この日もやはり熱かった。しかし僕の隣では、燃料切れになった某氏が、すやすやと寝息を立てていた。ほんとうは僕も眠かった。笑
 午前4時、解散。
 始発電車が動き出すまで、まだ少し時間がある。徒歩で帰ると豪語する人もいた。笑 僕は、始発までの間、るるの宿泊先で時間を潰させてもらうことにした。
 特にその場のノリでこうなったわけではなく、昼間のうちから、あとで部屋で撮ろう、と約束していたことなんだけどね。笑 至ってシンプルなホテルで、会場近くにこんな場所があるなら、来年以降また出展することがあれば宿泊も考えよう、と思った。そうしたら毎晩呑み明かせるよなぁ・・・笑
 るるは煙草を吸う人なので、僕がフィルムを交換する合間に一服してもらう。そういえば初めて一緒に写真を撮らせてもらった時からそんな感じだった。フィルムカメラというのはそういう人間のリズムにしっくりと馴染むところがあると思う。
 洗面台の鏡に向かいながら、るるは「髪を切り過ぎたかな・・・」と、さかんに気にしていた。まぁその原因の一端は、髪を切ってきたるるを見た瞬間の僕の反応にあるような気がするけど。笑
 「バウンスだ!」とか言いながら、部屋中の照明を色んな方向に向けて遊んでみた。全部ストロボ無しで撮ったけど、こうして出来上がった写真を見てみると、照明の色温度は洗面所以外は割とまともだったようだ。笑
 そして、この一週間の出来事をあれこれと語り合った。
 なんか愚痴を聞いてもらったような気もするな。いや、忘れた。苦笑
 そろそろ、強い眠気がやって来るころだ。時計を見ると午前6時。もう、電車も動いているはず。僕はカーテンを開けた。
 展示最終日の朝がやって来た。
 「じゃ、またあとで。」るるの部屋を出て、一人渋谷駅へ向かった。
 足のふらつき具合が何ともオール明けらしい感じだった。家に帰って2時間くらいは寝られるかな、でも寝たら起きれる気がしないな、と思った。
 そして展示最終日、僕は初めて寝坊して遅刻したのであった。笑
 あれから1ヶ月。
 つい先日、同じフロアの展示メンバーで集まって呑み会をしたのだけど、展示をしていたのが何だかとても遠い昔のことのように感じられた。まだ1ヶ月なのにね。
 次にるるに逢うのは今月下旬の大阪になるはずだ。多分、少し髪が伸びてちょうどいい感じになっているんじゃないかな、と僕は密かに期待している。笑
 −完−
Date:2013/08/04
PENTAX MZ-7/FUJICOLOR Venus800
Model:Rulu
JUGEMテーマ:写真日記
Ruluが東京に来た日のこと・第2部(2)
 空は徐々に、夕立を予感させるような厚い雲に覆われていった。けれど渋谷の街は相変わらず蒸し暑かった。
 昔、恵比寿や代官山で夜遊びした後、渋谷駅を目指して一駅分の距離を歩いて帰ったものだ。僕にとっては懐かしい風景。バンド活動をしていた頃には、この近くのリハーサルスタジオが僕のバンドの拠点だった。そんな懐かしい風景も、東横線が地下に潜ったことで、もうすぐ一変するはずだ。この風景を写真に撮ることができるのも、そう長くはないだろう。そんなことを想いながら、旧東横線の高架下で、僕らはシャッターを切った。
 この日僕らはどんな話をしながら散歩していたっけ。展示期間中の色々な出来事とか、他愛も無い話だったはず。よく思い出せないくらいに、他愛も無いこと。
 まだまだ続くと思っていたこの写真のフェスも、あと1日ちょっとで閉幕する。終わりが近づいていることを僕は確かに感じていた。祭りが終われば、また皆それぞれの場所に戻り、それぞれの道を進んでいくということ。
 僕は、東京。
 るるは、福岡。
 1年後、またこんな風に一緒に渋谷の街を散歩できるだろうか。
 時間にして1時間半くらいだっただろうか、僕らは散歩を終えてギャラリーに戻った。
 
 その日の夜、関係者総出で大きな呑み会があった。最終日は搬出があるから、これが実質的な打ち上げというやつだ。
 呑み会は、深夜まで続き、二次会に突入した。
 【続く】
Date:2013/08/03
PENTAX MZ-7/FUJICOLOR PRO400H
Model:Rulu
JUGEMテーマ:写真日記
Ruluが東京に来た日のこと・第2部(1)
※「Ruluが東京に来た日のこと・第1部」は、
ブログのカテゴリー「ポートレート Rulu」をご覧ください。
 まさかこのシリーズの続編を書くことになるとは思っていなかったので、実は自分でもちょっとびっくりしている。笑
 るるとは、5月のポー専全体会の次の日に、一緒に散歩しながら写真を撮った。6月の全体会の時も、また撮れたらいいな、と思っていたけどは結局時間が無くて。じゃあポー専本番期間中ならいくらでも時間があるだろうから、その時に!と約束していたのだった。
 ところが蓋を開けてみたら、意外と期間中毎日バタバタしていて。なかなかタイミングが合いそうにないな・・・と思っていたら、何日目だったか忘れたけど、突然るるはバッサリと髪を切って現れた。あまりの驚きに僕は開いた口が塞がらなかった。笑 
 いや、ショートヘアのるるも素敵だよ!笑
 そんなこんなでバタバタしつつも、開催残り2日となった土曜日の午後、僕はるるを連れ出して渋谷の街へ出た。
 僕とるるは、4月のポー専オーディションの日に初めて出逢った。僕らの作品は、「この日オーディションを受けた中で、作風が最も対極に位置する2人」と評された。笑
 そして、予想通り展示作品もまた、対極と言えるものだった。僕の作品が「白」だとすれば、るるの作品は「黒」。恐らく、全出展者の中で最も「白い」作品と、最も「黒い」作品。普通これだけ作風が違うと、作品に興味すら持てなかったりするのだが、るるの作品はすんなりと受け入れられたし、期間中何度も観に行った。多分、違うのは「白と黒の面積」であって、「作風」が違うわけではない、と僕は思っている。具体的に何が?と訊かれるとうまく説明はできないのだが、通じ合う何か、がそこにあると僕は感じている。だから僕はるるの作品を観るのが好きだ。
 るるは、笑い声がとても印象的だ。
 時々、街の雑踏や、電車の中で、るるに似た笑い声が聞こえると、僕はドキッとして、思わず声のする方へ視線を送ってしまう。そんなことが、ポー専が終わってから何度かあった。
 ・・・そういえば、るるが笑っている写真はあまり観ないし、撮ったこともないな、
 そんなことを思いながら、僕も笑いながらシャッターを切った。
 【続く】
Date:2013/08/03
PENTAX MZ-7/FUJICOLOR PRO160C
Model:Rulu
JUGEMテーマ:写真日記
HAPPY BIRTHDAY!
 今日は、るるちゃんの誕生日なのだそうで。
 おめでとう。これからも素敵なフォトライフを◎
 ポートレート専科開催期間中に撮った写真より。
Date:2013/08/03
PENTAX MZ-3/FUJICOLOR PRO400H
Model:Rulu
JUGEMテーマ:フィルムカメラ
気分


 最近ブログの更新頻度がすっかり落ちてしまっていて大変申し訳ない。。。
 理由は、単純に仕事と撮影が立て込んで更新する暇がない、ということもあるけど、来月以降続々と展示予定が控えているため、撮影をしても、現時点ではブログでは公開できない写真ばかりだから、というのも大きい。やっぱりブログよりは展示会場で写真を見てほしいし、ブログはそのための宣伝手段とも言えるからね。
 そんなわけで、今までは撮影をしたらすぐに、速報的な扱いでブログに写真を載せることが多かったけど、今後は、撮影からひと呼吸置いてからブログに載せていくような形に、少しずつシフトしていくつもり。


 撮影活動のほうは、最近はとても充実している。先日は大阪で、人生で初めてヌードを撮影させていただいた。人物写真を志す者として、いつかは通らなければならない道だと思っていたので、ある種の達成感のようなものはあるね。ヌードを撮影した、という、ただそれだけで、新しい境地を開拓できたような、そんな気分。そして、協力してくれた被写体さんはほんとうに感謝しているよ。ありがとう。


 でも、室内での撮影が続くと、外で撮影したくなるよね・・・
 どっちも違った面白さがあるから、バランスが大事◎


 明日は朝から埼玉で撮影して、夜は渋谷で某会合。
 朝早いからさっさと寝なきゃ・・・苦笑




Date:2013/05/26
Rolleiflex 2.8E/FUJICOLOR PRO400H
JUGEMテーマ:フィルムカメラ
Ruluが東京に来た日のこと(7)【最終回】


 品川駅近くのレストランに入った。今日1日の疲れがどっと押し寄せてくるのを感じた。料理が運ばれてきて最初の一口を食べた瞬間にふと思い出した。自分がとても空腹だったということを。
 そう、僕は今日、朝から何も食べていなかったのだ。笑


 食事をしながら、昨日今日の出来事や、カメラにまつわる話をあれこれと語り合った(ような気がする。実はあまりよく覚えていない笑)。るるは相変わらずカメラを僕に向けてシャッターを切っていたので、僕もつられてローライにフィルムを入れた。が、上の写真を見てもらえば判る通り、ASA400のフィルムで撮影するには、レストランは少々厳しい明るさだった。苦笑


Photo by Rulu


 僕はこの時もう決めていた。今日1日の出来事を、ブログで連載形式で書き綴ってみよう、2人で見た景色や、そこで感じた気持ちを、淡々と言葉にしてみよう、と。そして、るるにそのことを伝えて、了承を得た。


 食事を終えてレストランを出て、品川駅の改札口へ向かった。10時間ほど前に僕らが待ち合わせたのと同じ場所だ。切符を買って、るるは改札の中に入った。僕はるるを呼び止めて、ブログに使うから、と、改札越しに1枚の写真を撮らせてもらった。




 今日1日、一緒に過ごしてくれてありがとう。
 バイバイ、また来月逢おう。


 僕らはハイタッチをして別れた。
 



 ・・・あれからもう1ヶ月近くが経とうとしている。
 僕らは何ら特別な関係でもなく、何ら特別なことをしたわけでもなく、たまたま写真展をきっかけに出逢って、たまたまタイミングが合って一緒に散歩をした。
 言葉にすると、ただそれだけ。


 言葉にならない感情は、お互いの写真の中に、ある。




 −完−




Date:2013/05/26
Rolleiflex 2.8E/FUJICOLOR PRO400H
JUGEMテーマ:写真日記
Ruluが東京に来た日のこと(6)


 僕が小学生のころ、我が家の夏の家族旅行は、毎年鎌倉だった。由比ガ浜にある「かいひん荘鎌倉」という旅館に毎年宿泊していたことを思い出す。僕にとっての鎌倉は、幼い頃の思い出の象徴のような場所であり、とても愛着のある街のひとつだ。


 るるは、波に濡れたワンピースを着替えた。僕らは横須賀線と江ノ電を乗り継いでいく。
 僕にとっては馴染みの風景も、福岡から来たるるにとってはやはり新鮮だったようで、物珍しそうに車窓の外を眺めたり、写真を撮ったりしていた。


 黄昏の七里ガ浜に着いた。コンクリートの防波堤の上から海を眺めながら、るるは言った。
 「こういう景色は、福岡にはないんだよ」と。


 風が強く、少し肌寒くなってきた。フィルムカメラの僕には明るさがそろそろ限界だった。すると、僕にとって代わるように、るるが写真を撮り始めた。


Photo by Rulu


 るるは、風景を撮ったり、僕を撮ったり、ひたすらシャッターを切っていた。
 そうこうしているうちに、一気に日が暮れていった。




 七里ガ浜といえば、若者が青春を謳歌するスポットである。この日も、沢山の若者がそれぞれの時間と空間を満喫していた。花火を楽しむ者たちもいた。僕らは、そんな楽しそうな日曜日の夜の海岸の光景を眺めていた。


 時刻が19時半を回った頃、そろそろ行こうか、と声をかけて、僕らは海岸を後にした。江ノ電に乗って鎌倉に戻り、少しだけ夜の鎌倉を散歩した。鶴岡八幡宮で、僕らはお賽銭を投げ入れて、手を合わせた。
 

 「展示がうまくいきますように、ってお願いしたの。」
 「僕も。」


 東京行きの横須賀線に乗り込み、席に座ると、昨日からの疲れが一気に押し寄せた気がした。僕らは品川駅で電車を降りた。




 【次回が最終回です】




Date:2013/05/26
PENTAX MZ-7/FUJICOLOR PRO400H
Rolleiflex 2.8E/Kodak PORTRA800
JUGEMテーマ:写真日記
Ruluが東京に来た日のこと(5)


 僕らは、足元に注意しながらテトラポッドの上に登り、空を仰いだ。僕は数枚分のシャッターを切ると、カメラを置いて、テトラポッドに背中をもたれた。


 るるは一度テトラポッドを降り、自分のカメラを持ち出すと、再びこちらへ近づいてきた。るるは黙々とシャッターを切っているようだった。一言も発さなかったし、シャッター音も消していた。僕はその流れに身を任せた。


 テトラポッドを降りると、るるがカメラを差し出して、撮った写真を見せてくれた。
 おおっ、と、僕は思わず声を上げた。


Photo by Rulu


 僕は、るるの写真の世界にいた。


 驚く僕を見て、るるはニヤリと笑いながら、「写真展のプロフィール写真どうしよう、って言ってたから、撮ってあげようと思って」と言った。この時のるるの何とも満足げな表情を、僕はよく覚えている。


 それからるるは引き続き、僕を撮っていた。るるの撮り方は、よく判らなかった。笑 普通の撮影にあるはずの、シャッター音のリズム、というものが無い。だから、いつ撮られているのか判らない。動いてよいのか、止まった方がよいのか、すら判らない。それが判らないから、るるの写真なのだ、と気づくまでには、しばらく時間を要した。


 るるに写真を撮られるのは、とても心地良かった。
 るるの写真の世界にいられることが、嬉しかった。




 時刻はもうすぐ17時になろうとしていた。すっかり葉山の海岸でのんびりしてしまったけれど、そろそろ別の場所へ移動しよう、と、るるに声をかけた。僕らはバスと電車を乗り継いで、葉山から鎌倉へと移動することにした。



 【続く】




Date:2013/05/26
PENTAX MZ-7/FUJICOLOR PRO400H
JUGEMテーマ:写真日記
Ruluが東京に来た日のこと(4)



 ここまで書いてきたけれど、実は、僕はまだるるのことをよく知らない。
 この先、もっと彼女のことを知るかもしれないし、いつまでも知らないままかもしれない。そして、きっとるるも僕のことを何も知らない。写真の中のるるの視線の先に、僕はいるかもしれないし、いないかもしれない。

 けれどこの先、僕らがそれぞれに写真の世界で生きていく限りは、僕らは相互に影響を受けあい、与えあいながら、極めて近しい距離で活動を続けることになるだろう。
 物理的な意味での距離ではなく、精神の距離とでも言うべきか。



 砂浜を歩き、岩場をよじ登ると、1ブロック先にテトラポッドの並ぶ岸壁が見えた。
 るるは、テトラポッドに登りたい、と言った。僕らは、テトラポッドの並ぶ岸壁まで移動した。頭の真上にあったはずの太陽は、少しずつ傾きはじめていた。



 【続く】




Date:2013/05/26
Rolleiflex 2.8E/FUJICOLOR PRO160NS
JUGEMテーマ:写真日記